第250章 いつ録ったの?

福田祐衣の目がぱっと明るくなった。

「宮本陽葉、退院できるんですか?」

看護師はにこやかにうなずいた。

「宮本さんのご病状は、すでに安定しています。いま意識が戻っていないのは、お体がまだ回復期にあるからです」

「私たちは、宮本さんにとって『よく知っている環境』と『親しい人間』が、防御機制を引き出すきっかけになると考えています。ですから――奥様、もう退院手続きなさって大丈夫ですよ」

福田祐衣は、ぱあっと顔を輝かせて、何度も力いっぱいうなずいた。

「はい、すぐに手続きしてきます!」

勢いよく病室を飛び出したものの、ふと何かを思い出したように足を止め、ためらいがちに振り返る。

「…...

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